200238日国際婦人の日に向けてのRAWA ステートメント


平和と民主主義のために、戦争と原理主義に対し、共に闘いましょう。

 

自由の闘士である兄弟姉妹の皆さんへ、

去年この38日を祝うにあたり、RAWAは来るべき年、つまり2002年には自由で解放されたアフガニスタンから38日を祝うことができるようにという希望を表明しました。 去年、アフガニスタンを基点にして起こった事件の数々は全世界中を震撼させ、現代史は大きく書き換えられました。そして、それに関連してアフガニスタン国内では様々なことが起こりました。タリバンやアルカイダ勢力の悪事をあぶりだしたことはもちろん大きな事実ですが、その他にもいろいろな変化が起こったにもかかわらず我々の国土はいまだ自由と解放を謳歌するにはほど遠い状況にあります。これはたいへん残念な事実です。世界中の女性たちが国際婦人の日を意気高く祝うこの日、アフガニスタンの女性たちはいまだにブルカの布切れを脱ぎ捨てることを危険に感じているのです。自由と民主主義のために共に声を上げ立ち上がるなど程遠い状態なのです。この現状と我々が全身全霊で希ってきた栄光に満ちた未来像の間には深い溝が横たわっています。この地上でもっとも貧しい我々の国家がこの独裁的かつ搾取的な原理主義者たちのくびきから自由になることは簡単には許されない運命であるかのようです。

これほどまでに苦しい思いをここであらわすことは、決して私たちが絶望や、明日への希望を失ったからではありません。20年以上にわたり、RAWAは涙と血の道のりを勇敢に、そして信念を曲げることなく歩んできました。私たちの前には大きな苦難と危険が待っていることももちろん全員が承知していますが、平和、民主主義、進化と女性解放を目指す我々の目の前に立ちはだかる狂気の宗教的原理主義者たちやその支援者たちの前には簡単に屈しない覚悟ができています。そして、身の上にふりかかるどんな疑念やまやかしにも打ち勝っていくと心は決まっているのです。

宗教的狂信者たちがニューヨークとワシントンで恐ろしいテロ攻撃を行ってからすでに何ヶ月もの日々が過ぎましたが、この事件に関連して我々の見解や姿勢を述べる機会が今も与えられています。そして今またこの機会を利用して、アフガニスタンの内外から寄せられる数々のご質問の一部に対してお答えする形になることを希望して、我々の重要かつ根本的な主義主張をここに繰り返したいと思います。

1. アメリカによるタリバンとオサマのグループに対する軍事行動についてのRAWAの見解

RAWAは一貫してタリバンおよびオサマの郎党、さらにその他のアフガニスタンにおける原理主義者グループは、ソ連侵攻時のアフガン抵抗戦争に際してのアメリカの近視眼的な外交政策による産物であると強調してきました。この寄せ集めのフランケンシュタイン的な怪物がアメリカの外交政策にとって便利なものである限り、歴代のアメリカ政府は彼らを支援し、アフガニスタンの人民にとってより重要な利益や、原理主義者グループ支援政策が我が国や周辺地域の自由や民主主義に対して与えるであろう結果には見て見ぬふりをしてきたのです。RAWAは、アメリカの外交政策につていて一貫して反論を続け、そのことによって受ける圧力に屈したり、相手の顔色をうかがったり、また政治的、経済的に日和見主義に走ることなく活動してきたことに高い誇りを持っています。

我々は、人類に対し文明、社会、科学的進歩に対して多大なる貢献をしている素晴らしいアメリカ国家とその人々に対し、敬意を持っています。アメリカによるアフガニスタンへの空爆によって罪もないアフガンの人々が犠牲になっていることをアメリカの人々非難しているのは、彼らの良心のゆえですし、アメリカの多くの都市でアフガニスタンでの戦争に反対するデモが数多く行われているのはその証でしょう。RAWA は、アメリカ全土からアフガニスタンの国民に対する同情と、罪もない犠牲者を出していることに対する怒りを表明した何千通もの電子メールを受け取っています。また、911日の悲劇で犠牲となった方々のご遺族によるたくさんのグループがアメリカからアフガニスタンの地を訪れ、アメリカ軍による空爆の犠牲者の家族を慰め、哀悼の意を表して下さっていることは、アメリカの人々のヒューマニズムと平和への願いを示す輝かしい例です。アフガニスタンの人々は、このような慈意に満ちた行為を決して忘れることはありません。喪に服す幾千ものアメリカ人と悲しみに沈むアフガン人の怒りの涙は、この2つの国の人々を結ぶ固い絆と、愛の泉に昇華されるでしょう。また我々は、アメリカの政府や行政機関によってつねに表舞台から押しやられてきた我々に、幾千ものアメリカの男性、女性また子供たちが莫大な精神的支援や物質的援助を与えて下さったことをさらに大きな誇りとしています。このような大きな援助なくしては、多岐にわたるプロジェクトの実現はありえなかったでしょう。「RAWAは反アメリカ的である」とする一部の意見には、アメリカの方々に対するこの大きな心からの感謝をもってお答えしたいと思います。

また我々はアフガニスタンにおけるアメリカの軍事行動は、アフガニスタンや、アフガンの人々、あるいはイスラム教やムスリムに対する攻撃ではなく、かつてのパトロンと被保護者の間の抗争だと見ています。他の婉曲的かつ妥協的な女性団体とは異なり、タリバンとアルカイダの支持者たちのみならず、ジハーディの犯罪集団の完全な消滅こそがRAWAの最優先課題です。過去それまでも原理主義者に搾取されてきた罪もない人々は婉曲的に「担保的代償」と呼ばれ、アメリカがかつての自ら手先に対して下した罰によってさらに流血と悲しみに見舞われたのです。これが、アフガンにおける戦争について人々がアメリカに対する反感を持つ原因です。過去我々は国連に幾度もタリバンに活動資金や武器などを供給しているすべての国に対し断固とした実効性のある介入をを時期を逸せずに行うように求めてきました。また同時に、すべての国に対し、アフガニスタン国内における反原理主義ならびに民主主義賛成グループに支援することによってタリバンとアルカイダを牽制し、この害悪的集団の寿命を縮めるよう呼びかけてきました。

2. テロ戦争に対するRAWAの見解

ある原理主義者団体に手を貸しながら、同時に他の原理主義者団体と闘うということは不可能です。タリバンやアルカイダに対する戦争のために、アメリカは悪名高い将校たちを懐柔したり武装援助を与えることによって「北部同盟」を味方につけました。 しかし、このアメリカのやり方はアフガニスタン人民の最大の敵を扇動し、過去とまったく同じ圧政を継続させようとすることに他なりません。過去20年にわたり、アメリカの政権がずっとやってきたことと何ら変わっていないのです。タリバンとアルカイダは軍事力や経済力だけでは消滅させることはできません。タリバンとアルカイダを相手にした戦争は、単にこれら2つの局面のものではなく、思想的側面をもっているのです。タリバンとオサマの郎党の思考様式や思想が根絶されない限り、彼らのトレードマークである野蛮性はアフガニスタン、あるいは世界のどこか他の地域でまたいつか繰り返されるでしょう。彼らがアフガニスタンで基地としていた洞窟はすでに包囲されています。アフガニスタンの民主主義的、あるいは反原理主義的な勢力は、あらゆる形のテロや原理主義がすべてこの国から根絶されるその日まで、タリバンやアルカイダそして同様の思想を掲げる原理主義者たちに対し断固として不断に闘ってゆかなくてはなりません。国際社会からの支援によってアフガニスタンに民主主義が根づいて初めてテロリズムや原理主義に対する戦いは最終的な勝利をおさめるといえるでしょう。

3. タリバン崩壊後の状況

ボンでのアフガニスタン会議は、暫定政権を作りタリバンやアルカイダの掃討後長期的に必要なことについて話し合われるためのものでした。前国王の支援者は例外として、出席者の4分の3以上は「北部同盟」あるいはそれに関連する悪名高いガルブディン・へクマティアルのテロ組織の無知蒙昧な代表でした。そのため、西側メディアによるものものしい祝福とは裏腹にボンの会議はアフガニスタンの国民にとっては平和や民主主義を期待させるものとはなり得なかったのです。主要なポストの大臣たちが過去に起こした恐ろしい罪はいまだに人々の脳裏から消えず、カブールやその他の地域の治安も悪化しており、「北部同盟」による忌まわしい過去をほうふつとさせる状況です。暫定政府には、見せかけのために数名の女性が配置されていますが、(一人はイランの回し者として有名なグループに属し、もう一人は母国への謀反を企てるグループの高官だった女性です)これはアフガンの女性にとっては女性の地位や法的権利のシンボルというよりはむしろ屈辱的なことなのです。アフガニスタンの女性はまだ解放されていません。これは事実で、20011126日のウォール・ストリート・ジャーナル紙上の8人の子どもを食べさせなくてはならないアフガンの未亡人に関する記事に的確に要約されています。「彼女はやっと自由に物乞いができるようになった」、と!

RAWAは一貫してアフガンの人々の力以外の何者も原理主義に対する戦いに力にはなり得ないし、なることもないと繰り返し主張しています。また、自らがパトロンとして圧政者や原理主義者グループを支援していた外国あるいは他の国々が隷属状態となっている被援助国で、自分がまさに支援しているグループを通して自由を与えて人々を解放したことなどありませんでした。ですから、RAWAは我々の人民に対してタリバンやアルカイダ、その他の原理主義者たちに対して立ち上がるように呼びかけてきました。これは、アメリカの爆撃が始まり、罪もない人が殺されるのを避けようとしたり、いかなる宗教的狂信者のグループもタリバン後のアフガニスタンにおいて権力の座につくことを阻止しようとするための必須条件だったです。

カルザイ氏には土着勢力や武装した軍隊の後ろ盾や支援がありません。多数の同じような状況の仲間と同様に、犯罪集団「北部同盟」の捕虜のような存在です。カルザイ自身は原理主義者ではありませんが、ブルハヌディン・ラバニとそのグループと親しくしていた経歴を持つため、側近の犯罪者を容認し、ラバニのような大将校に政治的な分け前を認めてしまいます。残念ながら彼は彼の内閣の大臣たちが人民に対してタリバンよりもさらに何倍も恐ろしい許されざる罪を犯してきたことを知らないか、あるいは知りたくないのです。周囲のラバニの郎党が何年間にもわたって政府で要職についてきており、麻薬の運び屋を素通ししその外交手腕から伝説的な額の袖の下をとりたててきており、単に新しい政府の要職につくだけでは絶対に満足しません。今後はまた自分たちだけで権力を一人占めしたいと好機をうかがうでしょう。

ラバニのグループがその顔であるアーマド・シャー・マスードを立てて権力の座につこうとする反乱的な動きと、その激しい政治的な発言は、外野で起こりつつある謀反の準備なのです。「民主主義者」に生まれ変わった以前の原理主義者であるラバニ・ギャングの「紳士たち」は アブドゥラ・オザムやオサマ・ビン・ラディンらの家族に対し、タリバンのメンバーよりもはるかに強い忠誠を誓っています。そして、タリバンよりもはるか昔からおこぼれに預かってきたのです。最近の「文明的」な見せかけや、ヨーロッパの男性ファッションの猿まねに躍起になっている彼らは、彼らの真の政治的、あるいは思想的な正体、そして今までのバックグラウンドを、表面的な見方しかしない人々、特に西側の人々に対してうまく包み隠しているのかもしれません。しかし、彼らの血に染まった手は我々の国民の目にははっきり見えるのです。パクティアとニンガハル両地方での原理主義のジハーディたちの互いへの連衡がみられハザラジャット地方ではハリム・ハリリの勢力が力を伸ばし、極悪人のラシッド・ドスタムとその一味はアフガニスタン北部に陣取り、もっとも最近の政治的下劣漢のイシュマエル・カーンはヘラート地域、ラバニとその殺戮集団はバダカシャンなど、 誰もがその悪魔のひづめを伸ばしあい、これからも多くの裏切り行為が行われる不吉な前兆を示しています。平和と民主主義を立ち上げ、前進と進歩をこれからはじめて行こうというときに、これらの「紳士たち」が殺戮と宗教的強制の本分を発揮することによって最高の地位を得ようとしており、カブールをまたもや血の海にする機会をねらっているのです。

航空大臣のアブドゥラーマン博士の殺害は、全国王、カルザイ氏やその友人たちに対してはっきりとしたメッセージ伝えたものでした。つまり、もっとも堕落した人民の敵がカルザイ氏の周辺にいること、そして彼らが自分たちの罪に満ちた利益を守ろうとするがゆえの陰謀と醜行が起こりうるという事実を垣間見たわけです。アブドゥラーマン博士は、アーマド・シャー・マスード、アブドゥラ博士、ファヒム将軍などのJamiat-i-Islamiのリーダーたちの恥ずべき秘密を知ってしまったので口を封じられたのです。もしアブドゥラーマン博士がその秘密を語れば、仮面をかぶり続けて人々を欺こうとしている彼らの本性が白日の下にさらされてしまうことになったからです。

カルザイ氏へ:アフガンの人々は、貴兄を第二のシャー・シュジャー、あるいは第二のバブラク・カルマルと名づけることには躊躇するかもしれません。なぜなら、あなたは殺人鬼であるガルブディン・へクマティアル、サイヤフ、ハリリやその郎党に代わって火急の状況のもとに現在の立場に就いたからです。しかし、あなたが今後もジハーディと同調してゆくならば、あなたは自分自身を究極の悪い立場に置くことになります。そうなったとき、アフガンの人民はあなたを許すことはできないでしょう。あなたや、その他いかなるアフガンのリーダーにとっても、価値、能力、そして正直さのリトマス試験紙は原理主義者たちと彼らの外国のパトロンに対する対応、そして、民主主義の原理に対するあなたの忠誠なのです。

アフガニスタンの国家的和解の必要性の問題を挙げドイツなどのナチに対する赦しの例を語る人たちがいます。もしこのような見解がアフガニスタンにおける原理主義者たちの行いについての無知の産物でないとすれば、その論理は、我々に最愛の人たちの葬儀の席で歓喜にみちてお祭り騒ぎをするように言っていることと同じです。アフガンが1992年から1996年にかけて嘗め尽くした辛酸を与え、国土を荒廃させた個人や団体と和解することなどどうしてできましょう。さらに、これらの「紳士たち」が自らの過去に対する良心の呵責をわずかばかりも見せないばかりか、大臣や大使の席にふんぞり返り、あれほどまでに痛めつけてきた国民たちを言葉にするのもおぞましいほどのいやらしさで見下しているのです。ナチの例が引き合いに出されますが第一にナチのリーダーたちはすべて死刑に処せられましたし、さらに重要な点として、第二にナチの二級官僚で司法の場に引き出されなかった人々は 政府には戻れず、ドイツ内外での運命は終わってしまったのです。アフガンの原理主義者が行った悪事はナチ、ファシスト、その他いかなる非人間的政治集団とも比較にならないことを国際社会は知っているでしょうか。 アルジェリアで赤子の首を切ってまわることしか考えていないアフガン原理主義者の兄弟分でさえ、母、娘、そして息子をレイプするのはしり込みするでしょう。「北部同盟」の殺人鬼たちが好む手口は、まずレイプし、殺し、そして金品を奪うことです。このような恐ろしい犯罪人が主要なポジションに就いている限り、彼らが司法の場に引き出されるまでは和解することなど不可能です。彼らより軽い罪状の戦争犯罪あるいは人権侵害の犯罪人に対するハーグなどの国際法廷での裁判は、どう見積もっても不完全で偏見に満ち、司法をこっけいにすらしています。セルビア人、あるいは非セルビア人の犯罪者たちは、アフガンの犯罪者たちに比べたら無邪気な子どものようです。タリバンやアルカイダに対する武力行使がが正当であるとするならば、アフガニスタンの平和、民主主義、および正義のために「北部同盟」についても、その血も凍るような犯罪を提訴することが不可欠です。

「どうしてRAWAはアフガニスタンのどんな政府も承認できないのか。」と聞く人がいます。答えは簡単です。現在および過去のいかなる政治的勢力も、民主主義的手あり女性の侵すべからざる人権を信じていないからです。同胞の国民に対して何年にもわたり恐るべき犯罪を犯してきた卑劣漢に対し、理解などできません。

4. 平和の確立について

カブールには数千の外国人部隊がいるにもかかわらず首都が安全な場所でないというような現在の状況では、国連の効果的な安全保障のための勢力の国中への投下の他には大評議会招集や、それよりもさらに重要な国民の苦しみを緩和するための安全確保の方法はありません。RAWA は国連軍の常駐の方が、ジハーディの暴力的精神病質をもつ戦士たちをアフガンの人民のなかに解き放つよりも格段に好ましいと考えます。しかし、このような国連軍は原理主義者たちを支援してきた国の勢力や残酷な将校たちを含むものであってはなりません。たとえばトルコ。この国はドスタムの最大の支援者です。

5. 近隣諸国について

イランの政権はガルブディン・へクマティアルを何年にもわたって擁護し、彼の便宜を拡大するために「キプロス・プロセス」をおぜん立てしましたが、今や彼に離縁状を突きつけているように思われます。しかしこのような分裂も、誰の目も欺くことはできません。血にまみれたイランの政府がしくんだ「ガルブディンとの別離劇」の唯一の目的は人々を煙に巻くことであり、この信頼する腹心イシュマエル・カーンとハリム・ハリリに力を与え、支援するとによって、その危険で虚偽に満ちたアフガン統一阻止のたくらみを隠そうとするものに過ぎません。 タリバンという兄弟分を失った今、イランのVilayat-e-Faqih政権はその基盤から揺るぎ、アフガニスタンの泥をかき回して水を濁し、 タリバンやアルカイダの残党たちがイランに逃れ安住できるようにし続けたのです。

我々の不幸な国が、その西に血に飢えたイランのような隣国をもってしまったことを大きな不幸だとすれば、北東から南西まで数百マイルにわたって国境をはさんでその東にパキスタンが控え、過去23年間にわたりその指導者、情報組織、そしてイスラム原理主義者がひいた青写真に基づいてジハーディやのちのタリバンを作り、育ててしまったことはその何倍にもまして大きな不幸といえるでしょう。現在のパキスタン政府は自国の原理主義グループを押さえようとする動きに出ていますが、RAWAの宣言に述べたように、そのような動きもアフガンの人々からの信頼を勝ち得るには不適切 です。1)数百にものぼる暗殺、誘拐、強奪、拷問、その他の刑事事件が指導者やジハーディの主要メンバーによるものだといわれており、特にガルブディン・へクマティアルの犯罪集団に対する被害者の家族による訴訟がすすみその有罪判決が下されていること、そして2)ムラー・アブドゥル・ハキム・ムジャヘドなどのJamiat-e-Khoddam al-Furqan (コーランのしもべ教会)の指導者やメンバーは、タリバンの焼き直し以外の何者でもなく、現在投獄され、裁判にかけられて判決が下されています。

同様に、タジキスタンやウズベキスタンの政府も「北部同盟」のテロリストたちに与えた支援を書面で公表し、今後彼らのかつての被支援者たちにたいしていかなる支援も行わないことを誓約しないことにはアフガンの人々から信頼を勝ち得ることは不可能です。

6. アフガンの再建について

原理主義者のマフィアたちがいまだに国の実権を握っている状態で何億ドルというお金をつぎ込んでも、アフガンの人々にとってはほとんど何の助けにもなりません。このような状況では、ここで流れてくるお金は地域のマフィアたちの袖の下となってゆくだけです。そして、結局アフガニスタン内外のテロリストに資金を提供していることになってしまいます。アフガニスタンのような国では法的なインフラが存在せず、民主主義的な政府さえもありません。社会的、あるいは経済的な問題のほとんどは政治的問題として扱われなくてはならないのです。アフガニスタンの社会的、あるいは経済的な問題に対し満足な管理ができるか、またアフガニスタンの人民の利益を守るという決意が存在するかどうかということは、ひとえに民主主義によるアフガニスタン政府の樹立にかかっています。アフガニスタンの再生と再建について考えている国々に対しては上記の点を真剣に検討していただくことをお願いするものです。

7. Loya Jirga (大評議会)について

大評議会について、RAWAは現代の世界の国内政治的意義を持った民主主義的な組織とは考えません。 しかし、原理主義者たちのトレードマークのあごひげと銃剣がいまだに濃く影を落としている現在の状況にあっては、前時代的なこの大評議会であってもポジティブな歴史的役割をはたすことができる可能性があると見ています。でも、それは私たちの掲げる大きな前提があってのことです。それは、大評議会を招集するための準備委員会の21人のメンバーのうち、ジハーディの犯罪に苦しんだ過去を持つ人は一人もおらず、またタリバンに対して見て見ぬふりをしたり、妥協してきた人たちも含まれているということです。このような準備委員会をみるに、大評議会の性質や能力は非常に疑問になります。この委員会のある女性などはPDPA(ソ連への売国奴グループ)のパルチャミ派の出身であるのにもかかわらず、ラバニの勢力のカブール入りと同時に国際メディアの脚光を浴びているのは、ほとんど「笑ってしまう」ことです。この女性は何を代表しようとしているのでしょうか?

明らかなように、ラクダール・バラヒミ氏の生え抜きのアドバイザーたちは不幸なことに大評議会招集のための準備委員会のメンバーを選ぶ問題について、アフガンの人々が願っていたのとは全く正反対のアドバイスをしました。バラヒミ氏は大評議会が現在の暫定政府のごとく原理主義者たちのにおいが漂うようになり、バラヒミ氏のアドバイザーたちに文句を言う人はいないので、国連だけがアフガンの新しい悲劇の責任を背負わされるのだということを知る必要があります。そもそも宗教的あるいは民族的な背景だけによって人選をするのは非情に不適切で誤ったものなのです。大事なことは、原理主義者に汚染されていない代表がすべての宗派、すべての民族から選出されることです。さもなければ、大評議会は、アフガニスタンのすべての部族、民族、宗教グループから構成されても、殆どの人が原理主義に汚染されていることになります。その結果は言うまでもないでしょう。

暫定政府の女性メンバーの一人は、民族優位主義の原理主義グループのリーダー格であることを否定しておりますが、アフガニスタンの人民を代表していないということは公正にも認めています。長い間離れていた人々の代表を勤めるかどうかということが重要なのではなく、重要なのは、ジハーディやタリバンの謀反に対し原理主義の害悪に侵されない、愛国精神、民主主義、進歩的な面でイデオロギーの戦争に断固立ち向かえる確固たる考え方をもっているかどうかです。 大評議会がこのような議論にならないのならば、これは単に原理主義者と反民主主義陣営のどちらのラインをとるかということを決める単なる採択会議になりさがってしまうでしょう。

8. 憲法について

1964年のアフガン憲法に以下のような修正を加えればアフガニスタンの大多数の人々にとって(原理主義者を除く)受け入れることが可能な内容になります。

今後RAWAはさらに細部にわたって我々の提案を発表してゆきます。

9. アフガンの将来について

暫定政府の組成を見た限り、RAWAはそれが適切であり、民主主義の原理にのっとって行動することができるとは思えません。もしもカルザイ氏と、選り抜かれた数人の側近が民主主義に対する信仰を誓い、その内容を遵守するとしても彼らを取り囲む敵の勢力によってからめとられ、麻痺させられてしまっています。

RAWAはアフガンの政府が以下のような原理にのっとって運営されることを要求します。  

RAWAの対抗勢力がRAWA にたいしてどんな非難をしようとさせるに任せましょう。ジハーディやタリバンという犯罪集団のいわゆる知的従僕がRAWAにたいして何と言おうと言わせておきましょう。中世的なジハーディやタリバンに同意するような、自由や民主主義の恩恵を受けるに値しないような思慮の浅い人々がアフガンの女性に対して宗教的、あるいは文化的な状況をとりあげて非難しようと、ほうっておきましょう。アフガニスタン女性革命同盟は20年を乗り越えてきたベテランであり、民主主義、女性解放と強化のために死をも恐れぬ戦いを経験してきました。我々は、反動的で男尊女卑に満ちた中傷にしり込みなどしません。我々が頼りにしているものは、アフガニスタンの家族を喪い、悲しみに暮れるアフガニスタンの女性たち、そして、アフガンのすべての民主主義を標榜する団体です。私たちの目標を達成するため一刻も休まず、また一歩も退かずに闘い続けます。

この道のりの途中でミーナが殉死した血によって、また豊かで民主的なアフガニスタンを作り上げるためにかつてないほどの強い意志をもって我々はこの国の女性たちの先陣をきって闘いつづけます。世界に自由をもたらそうと闘っている女性たちの目には、我々がこの戦いに向けて自分の持ち場にしっかりとついていることがお分かりいただけるでしょう。

戦争や原理主義に対抗し、自由と民主主義を求めるアフガニスタンの女性の闘いに対する支援と援助をかつてない規模に拡げてゆきましょう!

世界中の自由を愛する女性や、女性グループとのRAWAの連帯に万歳!


アフガニスタン女性革命同盟 (RAWA)
2002
38日ーぺシャワールにて









カブール陥落後の国連と世界に向けてのRAWAアピール
アメリカにおけるテロ事件に関する
RAWAステートメント
アメリカのアフガニスタンに対するRAWAステートメント
20011210日の世界人権デーに際してのRAWA宣言






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